2012年8月20日、21日に行った八ヶ岳縦走を今更ながら報告。研究室に配属され、久しく山に行っていなかったので手頃な山行に行くことにした。1日目に行者小屋まで行き、2日目に赤岳、阿弥陀岳を登頂しそのまま下山。
メンバー:浅田、山口
行程:
1日目:浜松駅(5:34)=茅野駅(11:58)=美濃戸口(13:00)-美濃戸山荘(14:15)-行者小屋(16:30)
2日目:行者小屋(5:30)-地蔵の頭(6:00)-赤岳(6:30)-阿弥陀岳(8:20)-御小屋尾根-美濃戸口(11:00)=茅野駅=浜松駅
相変わらずの身延線の長さにうんざりしつつも美濃戸口に到着。天気は晴れ。とりあえず出発。
美濃戸口
八ヶ岳には何度も来ているが、やはり久々に山に行くと山の良さを感じる。この時点では元気もいっぱいでテンションも高く順調に行者小屋を目指す。
美濃戸山荘
冷たい水がおいしい
南沢ルート
行者小屋
行者小屋から赤岳
2日目は朝5:30に出発したらかなり早く赤岳に到着してしまい、そこからはかなりのんびりと進む。昨日に引き続き天気は晴れで山行としては最高だった。富士さんもきれいに見え大満足。しかし、御小屋尾根は歩きづらいわけではないが永遠と下りが続き、ろくなトレーニングもしていなかったため、足にきた。
地蔵の頭から
地蔵の頭から赤岳&富士山
赤岳
阿弥陀岳
きのこ
2日続けて晴れだったため久しぶりの山行を満喫することが出来た。そして、日々のトレーニングの重要性を改めて痛感した。
浅田
2013年03月16日
2011年01月14日
1月8〜9日 アルパイン@Cairngorms、スコットランド
Lochnagarの左半分. Shallow Gullyは写真一番左の壁。拡大すれば左のハング下雪ガリーの取付に2人が小さく見える。あの人たちは我らより右隣のShadow Buttressを登った。
Creag an Dubh Lochの易しいEast Gullyの上部にて。
Creag an Dubh Lochを抜けたクリス。
憧れのスコットランドの冬壁。ヨーロッパに行っているついでに格安航空会社利用で週末訪問。Edinburgh大学山岳部から友達のクリスと後2人でクライミングに行ってきた。面白いな〜と思ったのは、ピナクルにはたまに懸垂用の支点があったものの残置ハーケン・ボルトが全くないところだった。さすがナッツ発足の地だ。
1月8日 晴 Lochnagar: Shallow Gully IV,4 250m
アプローチ3時間ぐらい。ラッセルがほとんどないのはスコットランドのいいところだが、延々と続く平坦な登山道歩きは疲れる。白と黒の岸壁に着き、ガリーからのスピンドリフト(Spindrift, 風によって飛び舞わされる細かい雪。日本のと似てるが量は日本より多い)を浴びながらルートに取り付く。1P目、せっかくだからヘイキがリード。60mいっぱいのピッチでランナーが6つ取れた、うち2個泥甘い。クライムダウン、トラバースも強いられた。80度の凍った草付・岩・氷を15メートルランナウトで雪を浴びながら登ると、普通にRかR/Xをつけてもいいようなピッチだと思った・・ が、スコットランドではそういう記号がない。2P目もランナウトするがもっとやさしく、3P目以降はコンテで上まで抜けた。
日の入りとともにギアをしまい、星空の下3時間の帰り道。テン場でスパ・ペストを食べた。テン場まで車で来てるのにこんな夕食か・・ まともな宴会もせずに寝る。やはり、日本(少なくとも我が山岳部)の方が、幕営・食事文化がずっと発達していると思った。
1月9日 晴、後吹雪、後晴 Creag an Dubh Loch: East Gully II 200m
アプローチ3時間以上。出発の時は晴れるが途中吹雪いてくる。もう引き返そうかと悩んだが、とりあえず壁まで行くことに決定。岩に着いたら、天気が少し回復していたが、まだいまいちだったので易しいルートを登ることにした。ロープが要らないだろうと考えて、ロープとガチャを下にデポし、軽快にソロで登った。ルートの最中晴れてきて、最上部の雪庇を抜けたら青空のもと、真っ白な雪原に出た。スコットランドでここまで晴れるのがとても珍しいことらしい。降りて、氷のスラブで遊んで、発見しためちゃくちゃ恰好いい滝を見に行ったが登る時間がなかった(後でFuneral Fall IV,4だと分かって、最初からこれを登ればよかった)。
他の二人を2時間以上テン場で待ち、Edinburghに戻る。
翌日、町の山道具屋さんでトポを買おうとしたが在庫切れ。しかしPOD-Sacsの新しい40lサブザックを買った。見たことがある中で、大変良さそうで、ちゃんと使ってからレビューを書こうかな。
通していうと、スコットランドの冬壁は素晴らしすぎる。ルート数が半端ないし、オール・ナチゅプロだから未踏の山の予備練習に最適だし、アプローチも下降も、長いとはいえども平らなので危険こそが少ない。というか、壁の近くにキャンプすればいいだけの話である(禁止ではないが、なぜか現地の人はやりたがらない)。2〜3週間くらい遠征する価値は絶対にある。物価も日本、スイス等よりずっと安く、キャンプもただでできる。今度の冬、行きたい人イマセンカ?
--heiki
2010年12月08日
12月5日 アイス Crawford Notch, NH
前夜発でアイスに行って来た。ビールを飲んで快適な車中泊。
5日の目的はMt. WebsterのShoestring Gully III 2。しかし、朝6時起きたとき、明るくなったら雪にホワイトアウト。ルートがどこにあるか分からない。USGSの地形図でもっともそれっぽいガリーを等高線で選んで、コンパスを頼りに斜面を登って探し、2時間ぐらいで着く。しかしほとんど水で氷が少ないので引き返す。
車に戻ったら晴れる。ルートがもっと右のガリーだったことが分かる。もう戻る気も時間もないので近くのFrankenstein Cliffに向かう。
フランケンスタインはバーチカルが有名だが、垂壁のアイス・ダガーがまだ発達していない。標高が低いから仕方ない。薄い氷のついたスラブを見つけ、スクリュー1本も取れない薄さなので裏から回ってトップロープで遊ぶ。しかし、なかなかいい(=激悪くて激難い)ベルグラと氷と岩のミックスが楽しめる。行く価値があった。また今週末行きたい。
--heiki
2010年11月23日
11月19〜21日 アルパインアイス:Lincoln's Throat, Mt. Lincoln, NH
気温が水曜日から下がっていていたので、前週I-93のCannon Mountain近くから見た「白いもの」の偵察に行った。トポは存在しないが、氷ができて、そちらはLincoln's Throatと呼ばれていると少し情報は聞いていた。ネットから見つけた25年前の地形図を頼りに、フル装備で登ってみた。
11月19日
9時半にボストンをたち、途中ビールとベーゲルと酒入用のペットボトルを買って、駐車場で車中泊。
11月20日 曇のち吹雪のち晴
朝6時半起きて、7時15分歩き出す。ハイカーらしき者がもっと早く出発していた。登山道が尾根に登り出すところ、南の尾根にガレをみつけ、上部はガスっているがあれが目的のLincoln's Throatと推定。川まで薮漕ぎで降りて、川を渡って、目的の沢に付く。9時20分。
沢を登りだし、特に難しいところはない。プラブーツでちょっと滑りやすい。1時間半歩いたら、沢が大きく右に曲がって、ちょっと登ったら氷のスラブが出る。アイゼンをつけてノーザイルで登る。70mくらいのスラブで、最上部は氷が薄くて少し考えさせられる。その上に、短い急傾斜のクラックだが問題ない。
吹雪の中でゴーロを登ると次は壁が出る。まっすぐ行きたい氷が全然発達していない。12時15分。ロープを出して左のフェースをドライツーリングで登る。III級程度で、ランナーを必要と感じない。もともと取れないが。途中、アイゼンが外れてちょっとビビる。2P目もロープを出して、きつい薮漕ぎになるのでロープをしまる。最上部は知床なみの薮漕ぎ:雪の付いたクリスマスツリー!幸い、それほど長くない。
14時40分、稜線に出たら、Mt Lincolnの山頂を訪れ、Mt Lafayetteまで快適な稜線を歩き、少し下ったところにテントを張る。16時、日没。2人宴会で、ジャパニーズ・ストアで買ったカレーを食べ、大量の酒を飲む。
11月21日 曇
ゆっくり起きて下山する。ゆっくり帰る。アルパインはやっぱり楽しい。
--heiki
2010年11月17日
11月12〜14日 アルパイン@Mt Washington, NH
1週間前からアイスクライミングを予定していたが、直前の現地情報を見たら暖波で氷がほとんど融けたと予想。
そこでこの周辺の一番高い山、Mount Washingtonの岩場へ偵察に行き、氷があれば氷を登る、なければ岩を登ると決めた。
13日 晴
前夜発でIntervaleへ。面倒くさいから駐車場でテントなしで寝たが、気温がー10度まで落ち、顔が寒かった。朝、車のタイヤがパンクしていて、交換作業で時間ロスを喰らう。まぁ、どうせのんびり気分だったが。
Pinkham NotchからHuntington Ravineまで登って、氷は残骸しかなかったので適当な岩ルートを選んだ:
Cloudwalker II 4 5.7
1P、コーナークラックのベルグラが薄すぎたのでそれ(発達していればニューイングランドグレード4)を避けて、左のIII級程度のフェースからクラックまじりのリッジを登った。ハングの下でビレー(怪しい残置ハーケンをカム、ナッツで補強)。
2P、出だしは左のハングも、右のスラブから垂壁も冬装備だと悪い。ハングを偵察してから、スラブを冷や汗かきながら丁寧に登って、落ちそうになったときピッケルで上のガバをつかんだ。あとは細かいと垂壁も出たがIV-級程度。横クラックでカムでピッチを切る。
3P、フェースを左へトラバースして草付を登る。懸垂地点らしきものを通るが上に抜けると決めていたので、ロープの届くところまでブッシュを強引に引っ張りピッチを切った。
4P、傾斜の落ちたブッシュ帯で、下は雪。80mくらいコンテで登って登攀終了。
登攀具をザックに入れた時は日没が近かった。車まで2時間半くらい歩いて、登山道具屋さんに行ってレストランでステーキを食べてテントで宴会。ニューイングランド流のアルパインは違うな。
14日 晴、風
寝坊して朝10時に起きた。筋肉痛がひどかった。この日は車で一時間離れたクラックのショート・ルートが集まったEcho Cragで登る予定だったが、行ってみたら全部濡れていた。1週間前に凍結していて、この4日間の暖かさで融けたと推定。そこですぐ近くのArtist's Bluffという、豊橋立岩と同じくらいスケールの岩場に行って、適当に遊んだ。風が冷たすぎ!と思ったらボストンに帰った。
山に行けたのは9月以来?!だったので本当によかった。友達から写真をもらったらここにアップします。
--heiki
そこでこの周辺の一番高い山、Mount Washingtonの岩場へ偵察に行き、氷があれば氷を登る、なければ岩を登ると決めた。
13日 晴
前夜発でIntervaleへ。面倒くさいから駐車場でテントなしで寝たが、気温がー10度まで落ち、顔が寒かった。朝、車のタイヤがパンクしていて、交換作業で時間ロスを喰らう。まぁ、どうせのんびり気分だったが。
Pinkham NotchからHuntington Ravineまで登って、氷は残骸しかなかったので適当な岩ルートを選んだ:
Cloudwalker II 4 5.7
1P、コーナークラックのベルグラが薄すぎたのでそれ(発達していればニューイングランドグレード4)を避けて、左のIII級程度のフェースからクラックまじりのリッジを登った。ハングの下でビレー(怪しい残置ハーケンをカム、ナッツで補強)。
2P、出だしは左のハングも、右のスラブから垂壁も冬装備だと悪い。ハングを偵察してから、スラブを冷や汗かきながら丁寧に登って、落ちそうになったときピッケルで上のガバをつかんだ。あとは細かいと垂壁も出たがIV-級程度。横クラックでカムでピッチを切る。
3P、フェースを左へトラバースして草付を登る。懸垂地点らしきものを通るが上に抜けると決めていたので、ロープの届くところまでブッシュを強引に引っ張りピッチを切った。
4P、傾斜の落ちたブッシュ帯で、下は雪。80mくらいコンテで登って登攀終了。
登攀具をザックに入れた時は日没が近かった。車まで2時間半くらい歩いて、登山道具屋さんに行ってレストランでステーキを食べてテントで宴会。ニューイングランド流のアルパインは違うな。
14日 晴、風
寝坊して朝10時に起きた。筋肉痛がひどかった。この日は車で一時間離れたクラックのショート・ルートが集まったEcho Cragで登る予定だったが、行ってみたら全部濡れていた。1週間前に凍結していて、この4日間の暖かさで融けたと推定。そこですぐ近くのArtist's Bluffという、豊橋立岩と同じくらいスケールの岩場に行って、適当に遊んだ。風が冷たすぎ!と思ったらボストンに帰った。
山に行けたのは9月以来?!だったので本当によかった。友達から写真をもらったらここにアップします。
--heiki
2010年10月30日
Gunks!
10月29〜30日 フリー@Gunks
ほぼ1年ぶりにGunksに行ってきた。今回思ったのは、景色、ルートの長さにおいては負けても、純粋なクライミングの楽しさ、ルートのよさではヨセミテ並みのエリアではないかと思った。今回登ったルートとコメント。
10月29日
Something Interesting 5.7 かぶったところも出る、楽しい垂壁ルート。
Dangler 5.10 上記の3P目のバリエーションで、ハングの横を走るハンドクラックを完全足ブラで3.5メートル位横移動し、リップをヒールフック、マントルで上がる。下は80mの空中。☆☆☆☆☆というしかない!
MH 1P目 5.9、var 5.10 リードの途中雨に降られ、1P目をトップロープで遊ぶだけにした。なかなか気持ち良い垂壁。フィニッシュは左の5.10ハングバリエーションの方が楽しいがランナーが取れないのでリードは辞めたほうがいい。
夜、レストランで食べて地ビールを飲む。
10月30日
Directtissima 5.9 フリクショントラバース、フィンガークラックからガバガバの露出度満点のフェース。だがこれは前菜、以下の2Pアプローチに過ぎない。。
High Exposure 5.6 Gunksを代表するルート。世界一番の5.6!☆☆☆☆☆☆!世界一かぶっている5.6でもあるだろう。アプローチはいくつかある、俺たちはDirecttissimaを登った。快適なビレー・レッジに着く。次、ハングの下のフェースを登ってトラバース、ハングの下にいる。プロテクションは1m足より下、120cmシリングで伸ばしている。下は空気しかない。上は見えない。ホールドを探っても分からない。神にかけて立ち上がるのだ。素晴らしい、素晴らしいムーブ。あとは薄かぶりのフェースを10mくらい登るがホールはすべてガバ。Gunksに行けばとりあえずこれ、というしかない。しかし順番待ちの可能性大なので、平日、朝一を目指したい。
Erect Direction 5.10 3Pのうち2Pしか登らなかった。1P目は楽しいクラック。2P目の核心はボルダーチックなマントル。激ムズ。2時間くらいかけて支点に着くが、力の無さを感じすぎて3P目を諦める。
またどんどんGunksに行きたい。春になりそうだが。
--heiki (2010/11/22)
ほぼ1年ぶりにGunksに行ってきた。今回思ったのは、景色、ルートの長さにおいては負けても、純粋なクライミングの楽しさ、ルートのよさではヨセミテ並みのエリアではないかと思った。今回登ったルートとコメント。
10月29日
Something Interesting 5.7 かぶったところも出る、楽しい垂壁ルート。
Dangler 5.10 上記の3P目のバリエーションで、ハングの横を走るハンドクラックを完全足ブラで3.5メートル位横移動し、リップをヒールフック、マントルで上がる。下は80mの空中。☆☆☆☆☆というしかない!
MH 1P目 5.9、var 5.10 リードの途中雨に降られ、1P目をトップロープで遊ぶだけにした。なかなか気持ち良い垂壁。フィニッシュは左の5.10ハングバリエーションの方が楽しいがランナーが取れないのでリードは辞めたほうがいい。
夜、レストランで食べて地ビールを飲む。
10月30日
Directtissima 5.9 フリクショントラバース、フィンガークラックからガバガバの露出度満点のフェース。だがこれは前菜、以下の2Pアプローチに過ぎない。。
High Exposure 5.6 Gunksを代表するルート。世界一番の5.6!☆☆☆☆☆☆!世界一かぶっている5.6でもあるだろう。アプローチはいくつかある、俺たちはDirecttissimaを登った。快適なビレー・レッジに着く。次、ハングの下のフェースを登ってトラバース、ハングの下にいる。プロテクションは1m足より下、120cmシリングで伸ばしている。下は空気しかない。上は見えない。ホールドを探っても分からない。神にかけて立ち上がるのだ。素晴らしい、素晴らしいムーブ。あとは薄かぶりのフェースを10mくらい登るがホールはすべてガバ。Gunksに行けばとりあえずこれ、というしかない。しかし順番待ちの可能性大なので、平日、朝一を目指したい。
Erect Direction 5.10 3Pのうち2Pしか登らなかった。1P目は楽しいクラック。2P目の核心はボルダーチックなマントル。激ムズ。2時間くらいかけて支点に着くが、力の無さを感じすぎて3P目を諦める。
またどんどんGunksに行きたい。春になりそうだが。
--heiki (2010/11/22)
2010年08月11日
最近のクライミング、その2。
heiki@Boston --
7月17〜18日 Cathedral Ledge, Whitehorse Ledge (NH) の続き
Whitehorse Ledge: Standard Route 5.6? R 9P ***
前日とは違う初心者と3人パーティーを組んでWhitehorseへ。1P目、スラブを登りハーネスに結んでいる2つのシングルロープが重い。ランナーは25m登ったところのポケットに絶対効かないナッツを1個入れたのみ。60mロープは下から足りなくて、ビレイヤーにスラブを10m登ってもらって支点に着く。今日は落ちべからずの日と分かる。70mの1P目にRではなくXをつけた方が正解だろう。
2P目、快適レイバックにランナウトトラバース。3P目、スラブのポケットにオフセットナッツをスタッキングしてランナーが取れた!何かうれしい。4P目、20mノープロトラバースに階段状のハング越え。5P目、核心だが、トポを見なかったのでグレードより難しいスメアリングをしてしまった。しかしプロテクションはばっちり。6〜9P目、もう簡単なので他のメンバーにリードをさせ、最後はコンテでトップアウトした。懸垂のつもりで登ったが上部スラブは60mロープでも厳しいかもと思って、裸足で歩いて下山。
またEcho Lakeへ泳ぎに行って、他のパーティーがもっと遅かったので結局ボストンに戻ったのは夜2時くらい。
7月22〜27日 Acadia
カヤックの搬送を手伝って、木曜日と翌火曜日とも1日かけてまたAcadiaに行った。
7月23日 Great Head: TRで5.6~5.11 Otter Cliffsから見えるもっと激しい波のうつ岩場。なかなか面白くてリードルートもあることが分かった。今度はそう登りたい。
7月24日 前夜雨が降っていて、朝の天気もいまいち。土日しかいない友達はクライミングに行ったが、俺が抜けてカヤックで海に行った。タイでやったときより本格的っぽかった。大西洋が冷たかったし。
7月25日 Otter Cliffs 朝は雨で、昼から晴れて、午後1時過ぎから登る。やりたかったDrunken Sailor (5.10bだが上部が5.12-に感じる)が滝と化していた。乾いていたGallery Arete 5.9+がめちゃくちゃ面白かった。
7月26日 The Precipice 登りたかった5.10台のクラック達が濡れていたので諦める。前回と違うメンバーでOld Town 5.7をリードさせ、2P目のReturn to Forever 5.9リピート。続いて下の楽しいオフウィスLondon Bridges 5.8とフィンガーConnecticut Cracks 5.11aを登る。
7月27日 朝支度してゆっくり帰る。途中、Freeportという町によって、North Faceのアウトレットストアを訪れる。冬用ハードシェルを半額でゲット。それでも300ドル近くしたが。痛たた・・
7月31日 Crow Hill
超まったり出発で午後1時頃岩場に着く。とりあえずThin Line 5.9、見た目上まったくプロテクションが取れないが行ってみたらばっちり取れる、オンサイトを1テンで失敗。
次、ドイツのSaxonyから来ている仲間がノットクライミング(丸いスリンゲの結び目をナッツのように使う)を教えてくれたのでそれを隣の5.6でトライ。そこそこ決まったと思ったが、終了点についてテンションをかけてもらった時、全てが下からジッパー抜きした。1本めの下から上に効くやつをとり忘れていた・・怖い〜 このノットクライミングについてまた別のところで書きたい。
後でいろいろ登ってから、最後に5.11bのかぶり系クラックをTRでビールを飲みながら遊んでいた。核心のフィンガーロック?レイバック?で笑っていた。
夜は秋から一人暮らしを始めるダンの実家に行って料理教室をやった。この日も、帰りが夜2時頃に。
8月1日 Quincy Quarries
また戻った!とりあえず前回苦労していた5.10に再挑戦。で、ダメ。自分で付けた愛称SMS(シット&モアシット:ホールドのよさを表現している)、こいつはやっぱり手強い。となりの5.9を今回余裕でクリア、ちょっと離れた5.10と言われたがトポによれば5.8+のストレニュアス・クラックもそこまで問題なし。
そして何と、SMSに戻ったら、ムーブができた!喜び!Hell yeah!ボルダー壁でV4〜のスローパーをやりまくっていた価値があった。1本目プリクリップしたら、これをリードできる日もそこまで遠くないかも。秋か来年のプロジェクトか〜
やる気溢れてすぐそこの5.12のホリブル・グラフィティ・スタートの出だし(核心)もできた!出だしを何回ものトライで指が死んでメイン・クラックがもうダメだったが。
夜はクライマー同士で屋上BBQ+飲み会 ^_^
8月7〜8日 Rumney
またキャメロットのロッジをベースにしてラムニーでスポーツクライミング。金・土の夜、ギタリストがいたので尺八+ギターで焚き火の前で演奏会。
7日、Upper Darth VaderでThree Easy Clips 5.11a OS, Squall 5.10d RP。超かぶっていて超ガバで超楽しかった。続いて上のJimmy Cliffで長いフェース5.10a FLの後、いろいろとTRで遊ぶ。
8日、Main Cliff-Left (Venus Wall)でトップかぶりMen in White Suits 5.9, ガバガバフェースの5.10a、長い、小ハングに!大!ハングを越えるArmed, Dangerous and Off My Medication 5.10b、全て楽しい、全てオンサイト。
川で泳いでビールを飲んで帰る。
7月17〜18日 Cathedral Ledge, Whitehorse Ledge (NH) の続き
Whitehorse Ledge: Standard Route 5.6? R 9P ***
前日とは違う初心者と3人パーティーを組んでWhitehorseへ。1P目、スラブを登りハーネスに結んでいる2つのシングルロープが重い。ランナーは25m登ったところのポケットに絶対効かないナッツを1個入れたのみ。60mロープは下から足りなくて、ビレイヤーにスラブを10m登ってもらって支点に着く。今日は落ちべからずの日と分かる。70mの1P目にRではなくXをつけた方が正解だろう。
2P目、快適レイバックにランナウトトラバース。3P目、スラブのポケットにオフセットナッツをスタッキングしてランナーが取れた!何かうれしい。4P目、20mノープロトラバースに階段状のハング越え。5P目、核心だが、トポを見なかったのでグレードより難しいスメアリングをしてしまった。しかしプロテクションはばっちり。6〜9P目、もう簡単なので他のメンバーにリードをさせ、最後はコンテでトップアウトした。懸垂のつもりで登ったが上部スラブは60mロープでも厳しいかもと思って、裸足で歩いて下山。
またEcho Lakeへ泳ぎに行って、他のパーティーがもっと遅かったので結局ボストンに戻ったのは夜2時くらい。
7月22〜27日 Acadia
カヤックの搬送を手伝って、木曜日と翌火曜日とも1日かけてまたAcadiaに行った。
7月23日 Great Head: TRで5.6~5.11 Otter Cliffsから見えるもっと激しい波のうつ岩場。なかなか面白くてリードルートもあることが分かった。今度はそう登りたい。
7月24日 前夜雨が降っていて、朝の天気もいまいち。土日しかいない友達はクライミングに行ったが、俺が抜けてカヤックで海に行った。タイでやったときより本格的っぽかった。大西洋が冷たかったし。
7月25日 Otter Cliffs 朝は雨で、昼から晴れて、午後1時過ぎから登る。やりたかったDrunken Sailor (5.10bだが上部が5.12-に感じる)が滝と化していた。乾いていたGallery Arete 5.9+がめちゃくちゃ面白かった。
7月26日 The Precipice 登りたかった5.10台のクラック達が濡れていたので諦める。前回と違うメンバーでOld Town 5.7をリードさせ、2P目のReturn to Forever 5.9リピート。続いて下の楽しいオフウィスLondon Bridges 5.8とフィンガーConnecticut Cracks 5.11aを登る。
7月27日 朝支度してゆっくり帰る。途中、Freeportという町によって、North Faceのアウトレットストアを訪れる。冬用ハードシェルを半額でゲット。それでも300ドル近くしたが。痛たた・・
7月31日 Crow Hill
超まったり出発で午後1時頃岩場に着く。とりあえずThin Line 5.9、見た目上まったくプロテクションが取れないが行ってみたらばっちり取れる、オンサイトを1テンで失敗。
次、ドイツのSaxonyから来ている仲間がノットクライミング(丸いスリンゲの結び目をナッツのように使う)を教えてくれたのでそれを隣の5.6でトライ。そこそこ決まったと思ったが、終了点についてテンションをかけてもらった時、全てが下からジッパー抜きした。1本めの下から上に効くやつをとり忘れていた・・怖い〜 このノットクライミングについてまた別のところで書きたい。
後でいろいろ登ってから、最後に5.11bのかぶり系クラックをTRでビールを飲みながら遊んでいた。核心のフィンガーロック?レイバック?で笑っていた。
夜は秋から一人暮らしを始めるダンの実家に行って料理教室をやった。この日も、帰りが夜2時頃に。
8月1日 Quincy Quarries
また戻った!とりあえず前回苦労していた5.10に再挑戦。で、ダメ。自分で付けた愛称SMS(シット&モアシット:ホールドのよさを表現している)、こいつはやっぱり手強い。となりの5.9を今回余裕でクリア、ちょっと離れた5.10と言われたがトポによれば5.8+のストレニュアス・クラックもそこまで問題なし。
そして何と、SMSに戻ったら、ムーブができた!喜び!Hell yeah!ボルダー壁でV4〜のスローパーをやりまくっていた価値があった。1本目プリクリップしたら、これをリードできる日もそこまで遠くないかも。秋か来年のプロジェクトか〜
やる気溢れてすぐそこの5.12のホリブル・グラフィティ・スタートの出だし(核心)もできた!出だしを何回ものトライで指が死んでメイン・クラックがもうダメだったが。
夜はクライマー同士で屋上BBQ+飲み会 ^_^
8月7〜8日 Rumney
またキャメロットのロッジをベースにしてラムニーでスポーツクライミング。金・土の夜、ギタリストがいたので尺八+ギターで焚き火の前で演奏会。
7日、Upper Darth VaderでThree Easy Clips 5.11a OS, Squall 5.10d RP。超かぶっていて超ガバで超楽しかった。続いて上のJimmy Cliffで長いフェース5.10a FLの後、いろいろとTRで遊ぶ。
8日、Main Cliff-Left (Venus Wall)でトップかぶりMen in White Suits 5.9, ガバガバフェースの5.10a、長い、小ハングに!大!ハングを越えるArmed, Dangerous and Off My Medication 5.10b、全て楽しい、全てオンサイト。
川で泳いでビールを飲んで帰る。
2010年08月03日
最近のクライミング。
heiki@Boston --
山がなくて、山行できなくて寂しい日々。だがその分、週2日以上フリーに行っている。写真、ルート名を見つけたらまたアップデートします。
7月11日 Quincy Quarries (MA)
ボストンから車で20分、古いクィンシー採石場がある。このニューイングランド地方の古い花崗岩建物の石材は実はここから来ている。10年前までは水がいっぱい入っていて20m岩壁の激しいDWS現場だったが、埋められ、今は少数のスポーツルートやNPルートと多くのトップロープルート、そして非常に多くのグラフィティを誇っている。
この日は5.8から5.12まで何本もTRで登った。(5.12は一手目のグラフィティでスメアリングできなくて落ちまくっていたが)。日が暮れたらそのままその場でBBQ(アプローチは駐車場から2分!)。
7月17〜18日 Cathedral Ledge, Whitehorse Ledge (NH)
クラブの2つめのキャビン近くの岩場に、前夜発10人で行った。金曜日、ビールを40本くらい買おうとしたところ、レジにいた3人の身分証明書がお願いされ、EUの運転免許を出したがダメで、パスポートを持ってないかと聞かれた。パスポートを持っていなかったので、俺のせいでビールが買えなかった! まぁ若く見えているのはうれしいけど。日本との正反対。
Cathedral Ledge: Recompense 5.9 5P ***
始めて一緒にクライミングする二人と3人チームでマルチ。3P目あたりで、ビレイヤーがATCを逆向きに使っていることに気付く。ワケを聞いたらフランスではそう教わったらしい。じゃ〜悪いけど俺のリードはクライマー側を上にビレイしてとお願いしてから登りつづける。
ルートはオールNPですごく楽しかった。日当たりが熱くて一人500CCの水が全く足りなかった。林道を歩いて取り付きに戻るとき、飲み物の話ばかりだった。El CapitanのEast Buttressを思い出した。
近くのFunhouse 5.7の1P目で支点の作り方等講習をやってからリードの練習をさせた。後で近くのEcho Lakeへ泳ぎに行った。普通は一人4ドルかかるけど、午後6時以降入れば無料。最高に愉快だった。買出しの時、俺が車に残っていてビールをGET。夜は宴会。
つづく・・・
山がなくて、山行できなくて寂しい日々。だがその分、週2日以上フリーに行っている。写真、ルート名を見つけたらまたアップデートします。
7月11日 Quincy Quarries (MA)
ボストンから車で20分、古いクィンシー採石場がある。このニューイングランド地方の古い花崗岩建物の石材は実はここから来ている。10年前までは水がいっぱい入っていて20m岩壁の激しいDWS現場だったが、埋められ、今は少数のスポーツルートやNPルートと多くのトップロープルート、そして非常に多くのグラフィティを誇っている。
この日は5.8から5.12まで何本もTRで登った。(5.12は一手目のグラフィティでスメアリングできなくて落ちまくっていたが)。日が暮れたらそのままその場でBBQ(アプローチは駐車場から2分!)。
7月17〜18日 Cathedral Ledge, Whitehorse Ledge (NH)
クラブの2つめのキャビン近くの岩場に、前夜発10人で行った。金曜日、ビールを40本くらい買おうとしたところ、レジにいた3人の身分証明書がお願いされ、EUの運転免許を出したがダメで、パスポートを持ってないかと聞かれた。パスポートを持っていなかったので、俺のせいでビールが買えなかった! まぁ若く見えているのはうれしいけど。日本との正反対。
Cathedral Ledge: Recompense 5.9 5P ***
始めて一緒にクライミングする二人と3人チームでマルチ。3P目あたりで、ビレイヤーがATCを逆向きに使っていることに気付く。ワケを聞いたらフランスではそう教わったらしい。じゃ〜悪いけど俺のリードはクライマー側を上にビレイしてとお願いしてから登りつづける。
ルートはオールNPですごく楽しかった。日当たりが熱くて一人500CCの水が全く足りなかった。林道を歩いて取り付きに戻るとき、飲み物の話ばかりだった。El CapitanのEast Buttressを思い出した。
近くのFunhouse 5.7の1P目で支点の作り方等講習をやってからリードの練習をさせた。後で近くのEcho Lakeへ泳ぎに行った。普通は一人4ドルかかるけど、午後6時以降入れば無料。最高に愉快だった。買出しの時、俺が車に残っていてビールをGET。夜は宴会。
つづく・・・
2010年06月02日
クライミング:Acadia
なぜか、このブログがheikiの海外クライミングブログに変身しつつある気がする・・
5月31日(Memorial Day)の3連休を利用し、メイン州海岸Mount Desert Islandにあるアカディア国立公園で3日間クライミングして来た。ボストンから片道5時間以上の運転で、遠いな〜と思った。あら、浜松から小川山までもそれくらいだっけ。でも富士川の方がずっと景色がいい。
エリアは海辺のOtter Cliffsと内陸2キロのThe Precipice。
前者は城ヶ崎に似ていても城ヶ崎よりずっと簡単な棚状のトップロープルート(ボルト打ち禁止でプロテクションに乏しい:上でカムを使ってトップロープ支点を作るルートがほとんど)。
後者はアメリカならではの素晴らしい花崗岩クラックを誇るエリアでマルチピッチを楽しめた。景色も大変よくて、マルチピッチで5.9フィンガーレイバックをやっている最中、後ろに広がる海をそっとみたらクライミングって楽しいな〜と改めて思った。
The Precipiceにはカメラを持っていかなかったので写真はすべてOtter Cliffs.最後は10度以下の海で泳ぎました。
5月31日(Memorial Day)の3連休を利用し、メイン州海岸Mount Desert Islandにあるアカディア国立公園で3日間クライミングして来た。ボストンから片道5時間以上の運転で、遠いな〜と思った。あら、浜松から小川山までもそれくらいだっけ。でも富士川の方がずっと景色がいい。
エリアは海辺のOtter Cliffsと内陸2キロのThe Precipice。
前者は城ヶ崎に似ていても城ヶ崎よりずっと簡単な棚状のトップロープルート(ボルト打ち禁止でプロテクションに乏しい:上でカムを使ってトップロープ支点を作るルートがほとんど)。
後者はアメリカならではの素晴らしい花崗岩クラックを誇るエリアでマルチピッチを楽しめた。景色も大変よくて、マルチピッチで5.9フィンガーレイバックをやっている最中、後ろに広がる海をそっとみたらクライミングって楽しいな〜と改めて思った。
The Precipiceにはカメラを持っていかなかったので写真はすべてOtter Cliffs.最後は10度以下の海で泳ぎました。
2010年05月25日
Rumney
1週間前(5月14〜16日)に、ニューハンプシャーのラムニー(Rumney)に行ってきた。触ったことのないような灰色の片岩でできていて、面白かった。Dave Graham等が開拓した5.14~5.15aで有名なエリアだが、今回は5.7から5.10dまで6本くらい登った。
アプローチは駐車場が近く、途中車で近くの喫茶店まで行って甘〜いエスプレッソを飲んでパワーアップ。フリーの最中、喫茶店に行くのが始めてでこれもこれで面白かった。
今回の宿泊先は大学のアウトドアクラブが持っているキャビン。ギュウギュウで40人位は泊まれそうだ。長期滞在をするには恰好の場所で、サウナもあった。ただ水がないのがちょっと大変。
アプローチは駐車場が近く、途中車で近くの喫茶店まで行って甘〜いエスプレッソを飲んでパワーアップ。フリーの最中、喫茶店に行くのが始めてでこれもこれで面白かった。
今回の宿泊先は大学のアウトドアクラブが持っているキャビン。ギュウギュウで40人位は泊まれそうだ。長期滞在をするには恰好の場所で、サウナもあった。ただ水がないのがちょっと大変。
2010年05月12日
フリー:Farley, MA 2010年5月9日
2009年12月22日
山行計画 前穂北尾根から明神主稜
期間;12月26日〜1月5日
メンバー;青木、森下、小田切、峯尾
行程;26日 磐田6:51=東静岡8:00=13:34松本13:50=15:05釜トン−19:00徳沢
27日 −慶応尾根−8峰付近
28日 −5・6コル
29日 −3・4コル
30日 −山頂直下または明神岳手前コル
31日 −2726ピーク付近
1日 −南西尾根−下山
2,3,4,5日 予備日
*ペミカンは各自1つ。今までの分量はバターが多すぎるから半分でいい。
*メインザックを背負って岩場を登るので、各自なるべく軽量化すること。パーティのスピードを左右する
*寒さがかなり厳しい。下半身が寒いのでアンダーを重ね着する。目出棒、ゴーグル必須。インナー手袋は3つ。予備靴下必須。着るものはちゃんと持っていく。
**今回は必ず登りたい。そのための予備日もとった。北尾根は岩場こそ比較的簡単だが、寒さ、風が強く厳しい。ロープを出せない所では滑落は許されない。北尾根は偵察しているが、明神は未知だ。今の実力からして大きな試練になるだろう。各自、気合を入れて望んでほしい。みんなで登りきろう!この山を乗り越えて、自分たちがどう変わるか。今から楽しみだ!
メンバー;青木、森下、小田切、峯尾
行程;26日 磐田6:51=東静岡8:00=13:34松本13:50=15:05釜トン−19:00徳沢
27日 −慶応尾根−8峰付近
28日 −5・6コル
29日 −3・4コル
30日 −山頂直下または明神岳手前コル
31日 −2726ピーク付近
1日 −南西尾根−下山
2,3,4,5日 予備日
*ペミカンは各自1つ。今までの分量はバターが多すぎるから半分でいい。
*メインザックを背負って岩場を登るので、各自なるべく軽量化すること。パーティのスピードを左右する
*寒さがかなり厳しい。下半身が寒いのでアンダーを重ね着する。目出棒、ゴーグル必須。インナー手袋は3つ。予備靴下必須。着るものはちゃんと持っていく。
**今回は必ず登りたい。そのための予備日もとった。北尾根は岩場こそ比較的簡単だが、寒さ、風が強く厳しい。ロープを出せない所では滑落は許されない。北尾根は偵察しているが、明神は未知だ。今の実力からして大きな試練になるだろう。各自、気合を入れて望んでほしい。みんなで登りきろう!この山を乗り越えて、自分たちがどう変わるか。今から楽しみだ!
2009年12月14日
即報告 12月12〜13日 八ヶ岳・中山尾根
メンバー;青木、佐々木、峯尾
2週連続で八ヶ岳に行ってきた。
土曜日は僕が寝坊して、美濃戸口に12時に到着。赤岳鉱泉には3時を過ぎていて、アイスは断念。今年は暖かくて氷結状態が悪く、アイスキャンディの氷も薄い。ジョウゴ沢を見に行ったが、F1は轟々と水が流れていた。上の様子を見に行った人にF2も駄目で、さらに上部なら何とかできる、という話を聞いた。滝が駄目でキャンディに人が集中して、ロープを張る場所がないくらいだった。
翌日、テントをたたんで暗いうちに出発。ちょっと行き違いがあって峯尾とはぐれた。独断先行はいけない。中山乗越までは、すぐ。トレースがあるかと思ったが、全く無くて適当にルートファインディングしながらラッセルを1時間する。2人が頑張ってくれた。
下部岩壁の下のリッジで準備をして取り付く。1P目は正面のステンレスハンガーにヌンチャクをかけて、悪い右トラバースをして左上する凹角に入り、テラスでビレー。2P目、そこから左にトラバースして草付きを登る。草付きにピッケルが良く刺さるものの、スタンスが乏しく1歩思い切りが要るが、ボルトがあるので安心できる。そこから雪壁を登って木でビレー。
そこから潅木のまばらのリッジをしばらくコンテするも、上部は急で、しかもビレーアンカーが作れず、僕は確保なしで登り、木でビレー。上部岩壁の取り付きとなる。ここで後続パーティに抜かれ、その人たちは上部岩壁の正面を登っていった。僕らは休憩をして、トポどおりに右の凹角から行く。支点はいいが、下部はアイゼンで小さなスタンスに立ってバランスを取りながら、雪の乗ったホールドを掘りながら、またはピックの引っ掛けの登りで、悪い。中間で休むことができて、上部のかぶった核心になるが、雪も付いてなく、ハーケンも多いのでそこまで怖くない。乗越すと、快適な草付き。リッジ上の安定したポイントでビレー。
そこから、もろいリッジとなり、プロテクションが少ない。雪の乗ったもろい岩で緊張した。ピナクルは左の草付きから巻いて、トサカのピーク手前のリッジ上のボルトまで登ろうとしたが、ロープが重く、長さもぎりぎり足りなく(しかも体勢が安定せず)で苦労した。手前で切ったほうがいい。
そこから登山道へと右にトラバースして終了。地蔵尾根を下り、小屋に戻り、アイスをやるか悩むが、帰りの路面状況が心配で早々に帰った。
午前中は無風で暖かく、昼ころから風が出てきて寒かった。登攀時間は休憩入れて6時間ほど。僕のリードのできはまあまあだった。それというのも4月に一度登っているからで、ルート概念、ビレイ支点の位置は完全に把握していたので、あとは雪が付いた状態でいかに登るかということだけであった。しかし、核心のW級よりも、雪が乗ってホールドの分かりづらいV級の方が難しかったりする。
今回、特に上部の草付きはプロテクションがとれず、怖い思いをした。
潅木、草付き帯を交え、岩と岩をつなぐ中山尾根は、ラッセル、登攀、コンテなど様々な要素があり、そうしたロープワークは北尾根のいい練習になった。北尾根はもっと雪が付いて、はるかに荷物が重く、気象条件が厳しい。これからしっかりと準備をしていかなければならない。
2週連続で八ヶ岳に行ってきた。
土曜日は僕が寝坊して、美濃戸口に12時に到着。赤岳鉱泉には3時を過ぎていて、アイスは断念。今年は暖かくて氷結状態が悪く、アイスキャンディの氷も薄い。ジョウゴ沢を見に行ったが、F1は轟々と水が流れていた。上の様子を見に行った人にF2も駄目で、さらに上部なら何とかできる、という話を聞いた。滝が駄目でキャンディに人が集中して、ロープを張る場所がないくらいだった。
翌日、テントをたたんで暗いうちに出発。ちょっと行き違いがあって峯尾とはぐれた。独断先行はいけない。中山乗越までは、すぐ。トレースがあるかと思ったが、全く無くて適当にルートファインディングしながらラッセルを1時間する。2人が頑張ってくれた。
下部岩壁の下のリッジで準備をして取り付く。1P目は正面のステンレスハンガーにヌンチャクをかけて、悪い右トラバースをして左上する凹角に入り、テラスでビレー。2P目、そこから左にトラバースして草付きを登る。草付きにピッケルが良く刺さるものの、スタンスが乏しく1歩思い切りが要るが、ボルトがあるので安心できる。そこから雪壁を登って木でビレー。
そこから潅木のまばらのリッジをしばらくコンテするも、上部は急で、しかもビレーアンカーが作れず、僕は確保なしで登り、木でビレー。上部岩壁の取り付きとなる。ここで後続パーティに抜かれ、その人たちは上部岩壁の正面を登っていった。僕らは休憩をして、トポどおりに右の凹角から行く。支点はいいが、下部はアイゼンで小さなスタンスに立ってバランスを取りながら、雪の乗ったホールドを掘りながら、またはピックの引っ掛けの登りで、悪い。中間で休むことができて、上部のかぶった核心になるが、雪も付いてなく、ハーケンも多いのでそこまで怖くない。乗越すと、快適な草付き。リッジ上の安定したポイントでビレー。
そこから、もろいリッジとなり、プロテクションが少ない。雪の乗ったもろい岩で緊張した。ピナクルは左の草付きから巻いて、トサカのピーク手前のリッジ上のボルトまで登ろうとしたが、ロープが重く、長さもぎりぎり足りなく(しかも体勢が安定せず)で苦労した。手前で切ったほうがいい。
そこから登山道へと右にトラバースして終了。地蔵尾根を下り、小屋に戻り、アイスをやるか悩むが、帰りの路面状況が心配で早々に帰った。
午前中は無風で暖かく、昼ころから風が出てきて寒かった。登攀時間は休憩入れて6時間ほど。僕のリードのできはまあまあだった。それというのも4月に一度登っているからで、ルート概念、ビレイ支点の位置は完全に把握していたので、あとは雪が付いた状態でいかに登るかということだけであった。しかし、核心のW級よりも、雪が乗ってホールドの分かりづらいV級の方が難しかったりする。
今回、特に上部の草付きはプロテクションがとれず、怖い思いをした。
潅木、草付き帯を交え、岩と岩をつなぐ中山尾根は、ラッセル、登攀、コンテなど様々な要素があり、そうしたロープワークは北尾根のいい練習になった。北尾根はもっと雪が付いて、はるかに荷物が重く、気象条件が厳しい。これからしっかりと準備をしていかなければならない。
2009年12月07日
即報告12月5・6日 八ヶ岳阿弥陀岳北西稜組
メンバー(左から)山口、小田切、青木
先週末、大人数で八ヶ岳に行ってきた。北稜組と北西稜組に分かれることにして、土曜日にアプローチの途中でこのメンバーで先行して取り付きに向かうものの、道が分からず引き返した。その日は行者小屋でもひどい吹雪で、行かなくてよかった。
翌朝、支度が遅くてアプローチするころには明るかったおかげで、トレースはばっちり。前に4パーティ位いて、最後尾だった。赤布がたくさんある登山道の分岐から、右に行って沢を渡り、ずっとトラバースして細い尾根に乗っかったら真っ直ぐ樹林帯を登る。樹林限界を超えると、細いU級のリッジが100m。先行は右の樹林帯をラッセルしていたが、ここはリッジ通しにいった。上部岩壁の20mほど下のステンレスハンガー1本でビレイ。
岩の基部で順番待ちをして、右にトラバースしてV級の凹角。ピンが少なく、ホールドを掘り起こしながらのクライミングでグレード以上に悪い。慣れていないこともあると思うが、ランナウトしてアイゼンで微妙なバランスは怖い。指が冷たかった。上部の垂壁の下までロープぎりぎり。
先行パーティはトポにない左側をトラバースして行った。どうするか迷うが、右のW級の凹角に行くことにした。ハーケンは沢山あるが、抜けそうだ。何より傾斜が強い。躊躇なくA0するも、途中のステンレスハンガーで敢え無くテンション。そこから真ん中にクラックが走っていて、キャメロットの2番がきまりそうだが、あいにく持ってない。クラックにピッケルを叩きこみ、手・足をジャミングして左のスラブに乗り込む。恐ろしい。
上部は傾斜の落ちたリッジとなり、左側から上がってきた先行パーティとリングボルトでビレイ。簡単そうと思った左側も最後が結構急だ。そこから雪面を登り、岩の右を行くとピークに出て、左に行くと阿弥陀岳の頂上だ。そこからコルへと下って、登山道を降りる。樹林帯を下って小屋に戻ったときには暗くなり、美濃戸口に下りたのは8時半くらいだった。
八ヶ岳はアプローチがよく、体力的にはまあまあだったが、風が強く寒いなかで雪を払いながらのクライミング・アイゼンでのバランシーなクライミングは疲れた。まだまだクライミングが下手だ。もっと上手く登れるようになりたい。
【青木賢崇】
2009年11月30日
即報告・北岳 11月28・29日
2009年11月10日
前穂北尾根・偵察山行
期間;11月6〜8日
メンバー;青木、森下
去年敗退していて、今年も登る予定の前穂北尾根に偵察に行ってきた。記憶の整理のためにもブログを書きますが、漏れていることがあったらコメントください。
6日、前日の部会の後、停めた車の周りで寝て、運転を交代しながら沢渡へ。上高地は木々も葉を落とし寂しい感じだったが、散策する観光客もいた。
日差しは暖かいが、日陰に入ると寒い。暗くなる頃涸沢に着いた。夜は満天の星空で、うっすらと雪をまとった穂高連峰が月明かりに浮かび上がって美しく、初冬の涸沢は時が止まったかの様に静かだった。
7日、朝2時起床して3時半出発。5・6コルを目指しガレ場を歩いていくと、ジグザクの踏み跡がありそれを辿り、結構高度をかせぐ。ここで日が昇る。去年敗退した場所だ。
X峰は稜線通しに登っていく感じで難しくなかった気がする。W峰は大きく存在感があり、本格的な登りになる。最初左に寄り過ぎたが、右から行くと簡単だった。最後に、左の雪壁を登って頂上に出た。アイゼンをしてなかったのでちょっと怖かった。アイゼンをつけてコルに下る。
V峰はコルからロープを出したが、しばらく登ると確保支点がありロープは要らなかった。そこから上に登ると、ホールドのとぼしい凹角で難しく僕はフォローで落ちた。リードもA0で越えたらしい。ヌンチャクを掴んで、雪の付いた遠いホールドにピックを引っ掛け、おそるおそる引きあがる感じで恐ろしい。冬にリードは不安だ。
その上のチムニーは左からルンゼを登り、その上の小さな岩も悪くてA0で乗り越えてテラスでビレイ。さらに傾斜のある凹角を登って適当にピッチを切り、後はランナーを取りながら、コンテして頂上へ(多分)。休憩して細くなったリッジを1ピッチでU峰の頂上へ。易しくなったが高度感が出てきて、ロープが欲しかった。細いU峰をトラバースして、懸垂点へ。ロープが引っかかって引くのに苦労した。セットする位置に注意。
本峰への登りは1箇所トラバースで悪い部分があるが、慎重にコンテで行くと、山頂に飛び出した。上高地が見えて電波があった。明神へは道標を左に行くのを確認する。
相変わらず快晴だが、ここまで時間がかかり、当初この日のうちに下山予定だったので、明神は行かずに岳沢の登山道をを下ることにした。大変なのはここからだった。登山道は急で歩きづらく、飲み水もなくなってきて苦しくなってきた。さらに、岳沢ヒュッテあたりで暗くなる。森下に置いてかれた僕が、登山道が分からずガレた岳沢に入ってしまった。そのまま行けばいつかは着くことは分かっていたが、いかんせん登山道が分からず、歩きづらく永遠にも思われる下りと喉の渇きに心が折れそうになった。あたりは暗くなり、最終的にヤブ漕ぎになり、ほとんど遭難者のような状態で、やっとの思いで登山道に合流し、上高地に下りた。ホントに遭難するかとおもったし、自分の経験の中でもかなりきつかった。
そのあと、森下を探して戻ったりもしたが、最終的に合流でき、帰ることもできないので、そのへんでシュラフを広げて寝た。
翌朝食べたカツ丼は本当においしかった。始発のバスに乗って沢渡で風呂に入って帰った。
(青木)
メンバー;青木、森下
去年敗退していて、今年も登る予定の前穂北尾根に偵察に行ってきた。記憶の整理のためにもブログを書きますが、漏れていることがあったらコメントください。
6日、前日の部会の後、停めた車の周りで寝て、運転を交代しながら沢渡へ。上高地は木々も葉を落とし寂しい感じだったが、散策する観光客もいた。
日差しは暖かいが、日陰に入ると寒い。暗くなる頃涸沢に着いた。夜は満天の星空で、うっすらと雪をまとった穂高連峰が月明かりに浮かび上がって美しく、初冬の涸沢は時が止まったかの様に静かだった。
7日、朝2時起床して3時半出発。5・6コルを目指しガレ場を歩いていくと、ジグザクの踏み跡がありそれを辿り、結構高度をかせぐ。ここで日が昇る。去年敗退した場所だ。
X峰は稜線通しに登っていく感じで難しくなかった気がする。W峰は大きく存在感があり、本格的な登りになる。最初左に寄り過ぎたが、右から行くと簡単だった。最後に、左の雪壁を登って頂上に出た。アイゼンをしてなかったのでちょっと怖かった。アイゼンをつけてコルに下る。
V峰はコルからロープを出したが、しばらく登ると確保支点がありロープは要らなかった。そこから上に登ると、ホールドのとぼしい凹角で難しく僕はフォローで落ちた。リードもA0で越えたらしい。ヌンチャクを掴んで、雪の付いた遠いホールドにピックを引っ掛け、おそるおそる引きあがる感じで恐ろしい。冬にリードは不安だ。
その上のチムニーは左からルンゼを登り、その上の小さな岩も悪くてA0で乗り越えてテラスでビレイ。さらに傾斜のある凹角を登って適当にピッチを切り、後はランナーを取りながら、コンテして頂上へ(多分)。休憩して細くなったリッジを1ピッチでU峰の頂上へ。易しくなったが高度感が出てきて、ロープが欲しかった。細いU峰をトラバースして、懸垂点へ。ロープが引っかかって引くのに苦労した。セットする位置に注意。
本峰への登りは1箇所トラバースで悪い部分があるが、慎重にコンテで行くと、山頂に飛び出した。上高地が見えて電波があった。明神へは道標を左に行くのを確認する。
相変わらず快晴だが、ここまで時間がかかり、当初この日のうちに下山予定だったので、明神は行かずに岳沢の登山道をを下ることにした。大変なのはここからだった。登山道は急で歩きづらく、飲み水もなくなってきて苦しくなってきた。さらに、岳沢ヒュッテあたりで暗くなる。森下に置いてかれた僕が、登山道が分からずガレた岳沢に入ってしまった。そのまま行けばいつかは着くことは分かっていたが、いかんせん登山道が分からず、歩きづらく永遠にも思われる下りと喉の渇きに心が折れそうになった。あたりは暗くなり、最終的にヤブ漕ぎになり、ほとんど遭難者のような状態で、やっとの思いで登山道に合流し、上高地に下りた。ホントに遭難するかとおもったし、自分の経験の中でもかなりきつかった。
そのあと、森下を探して戻ったりもしたが、最終的に合流でき、帰ることもできないので、そのへんでシュラフを広げて寝た。
翌朝食べたカツ丼は本当においしかった。始発のバスに乗って沢渡で風呂に入って帰った。
(青木)
2009年09月03日
山行報告・8月10〜12日北岳
メンバー;青木(4年)、山下(1年)
日程;10日 アプローチ
11日 ピラミッドフェース−ビバーク
12日 第4尾根−下山
このとき日本付近には熱帯低気圧から変わった台風が接近してきていた。少しでも天気の回復を期待して当初の計画より出発を遅らせ、10日はアプローチにすることにした。車を運転していると、国道52号のあたりで大雨で、先行きが不安になった。
今回の不安要素は天候以外にも、ロープワークに慣れている山口が急遽不参加となってしまったことにもある。フォローが二人なら、一人が新人でももう一人が何かと教えることができるが、今回は新人ひとりだ。ビレイは大丈夫だろうか、と不安がよぎった。
そんな調子で芦安に12時について、準備をして乗り合いタクシーで広河原に。準備をして登り始めるとカッパを着た人たちがたくさん降りてくる。雨は降らなかったが、道がぬかるんでいた。途中で、山下を待ったりしながら3時間弱で白根御池に到着。この日の夜に、食事は僕が持ってきていたのだが、山下が自分の分の夕飯を持ってきていることに気づいた。どうりで、山下のザックが異様に重かったわけだ。しかも非常食として、重い缶詰を持ってきていた。缶詰は非常食にむいてないと思う。夕飯に食べたくなった。
日中はガスに覆われたりもしたが、夜になって晴れてきて2時くらいに起きると、雲がどいて星空が見えてきていた。ちょっと希望が出てきて準備して3時半に出発。暗闇をアプローチして、バットレス沢の出合で明るくなる。去年は樹林帯を登ったが、今年は沢沿いをずっと歩いていけた。ここから登山道を外れて右手の樹林帯を上がるのだが、山下とはぐれた。大声で叫んで探すと自分よりずっと上にいた。結局僕のほうが遅れてしまった、無念。この日は下界は雲海に覆われていたが、時間が経つにつれ山は快晴となり、日中は風がなくて暑かった。ほかに人はいなくて貸切状態だった。これから先は、正確でない部分もあるかと思います。
快晴の下部岩壁
1P目、取付きで迷ったがDガリーより5mほど右の凹角で正解。残置もそれなりにあった(気がする)。そこまで悪くはない。ぼろそうなハングの下の木の生えた終了点でギアをもらって、まさかのカム回収忘れ。山下に聞くと、えーあれ回収するんですか!と。殺意を押し殺して、懸垂し回収して登り返した。自分でも初めての経験だった。
1P目終了点でビレイする山下
2P目、左へ草付を登ってバンドをトラバース。引っかかったのか、ロープがすごく重かった。ムンターでビレイしたが、山下が落ちた。ビックリしたが大丈夫。このへんは、Dガリーを2P登ったあたりでそっちから行けば楽だった。
3P目、ピンが少ない。つるりとしたスラブを、登りやすそうな左のほうのピンへ向かって登っていくものの、ピンがなくて怖いので打ち足した。もしかしたらラインが違っていたのかもしれない。そこから右上するが、つるっとした岩を乗り越えるところでまたピンを打った。浅打ちだったからタイオフ。フォローにハンマーは持たせてないので、最初から残置だ。恐ろしかったので叫んでいたと思う。山下も叫びながら越えてきた。叫ぶクライマーを誕生させてしまった。
3P目岩を乗り越えるところ
4P目、X+のフェース。だが、ピンがいっぱいあるので安心して登れる。3P目の方が悪かった。ああ、ラインはここであってるんだなという感じ。ぼろぼろのバンドにあがって、ハングの下でビレイ。
核心の上あたり
5P目、バンドを左トラバースして、右に戻ってハングの上に出る。バンドはぼろぼろで、足元が崩れ大量の落石を起こしてしまった。下に人がいなくてよかった。逆に、Dガリーにいて先行パーティがピラミッドフェースに取り付いていたら気をつけたほうがいい。終了点をナッツで補強したりしながらビレイ。
ここからこのルートの核心が始まるが、記憶が曖昧だ。6P目、ハイマツにタイオフなどしつつ逆相のフェースの中のクラックを登る。残置はそれなりにあった気がする。ライン取りが下手だった。
7P目、傾斜70度くらいの凹角ぞいのクラック。岩は磨かれてツルツルでホールドに乏しく、クラックも所々傾斜がある。最初はフリーで挑んだが、荷物の重さ、疲労、手持ちのカムだと結構ランナウトすること、ビレイヤーを考慮してカムでエイドすることにした。しかも出口では結構傾斜がある。山下には事前に下界で教えたように、ユマーリングしてもらい、苦労していたがなんとか上がってきた。
ユマーリングする山下
このクラックが最終ピッチX+の垂直のコーナークラックと思ってしまった。もうすっかり終わった気分だった。それより上は傾斜が落ちてピンが少なかったし、右にトラバースしたら第4尾根に合流しそうだったからだ。右に行ってピッチを切ると、樹林帯で4尾根は見えなく、上のカンテ沿いにピンが続いている。迷ったが上に行くことにし、被り気味のカンテを力を振り絞って登っていくと1Pで傾斜が落ち、なんと4尾根の取付きに着いた。つまり、ずいぶん下でトラバースしてしまったという事だ。
昼間はずっと晴れていたが、次第にガスに包まれ寒くなってきた。この日はここでビバークすることにした。初めてのシュラカバビバークで、かなり着こんでも夜中は風が吹きつけて寒かった。夜はまた星が綺麗だった。
続く…【青木】
日程;10日 アプローチ
11日 ピラミッドフェース−ビバーク
12日 第4尾根−下山
このとき日本付近には熱帯低気圧から変わった台風が接近してきていた。少しでも天気の回復を期待して当初の計画より出発を遅らせ、10日はアプローチにすることにした。車を運転していると、国道52号のあたりで大雨で、先行きが不安になった。
今回の不安要素は天候以外にも、ロープワークに慣れている山口が急遽不参加となってしまったことにもある。フォローが二人なら、一人が新人でももう一人が何かと教えることができるが、今回は新人ひとりだ。ビレイは大丈夫だろうか、と不安がよぎった。
そんな調子で芦安に12時について、準備をして乗り合いタクシーで広河原に。準備をして登り始めるとカッパを着た人たちがたくさん降りてくる。雨は降らなかったが、道がぬかるんでいた。途中で、山下を待ったりしながら3時間弱で白根御池に到着。この日の夜に、食事は僕が持ってきていたのだが、山下が自分の分の夕飯を持ってきていることに気づいた。どうりで、山下のザックが異様に重かったわけだ。しかも非常食として、重い缶詰を持ってきていた。缶詰は非常食にむいてないと思う。夕飯に食べたくなった。
日中はガスに覆われたりもしたが、夜になって晴れてきて2時くらいに起きると、雲がどいて星空が見えてきていた。ちょっと希望が出てきて準備して3時半に出発。暗闇をアプローチして、バットレス沢の出合で明るくなる。去年は樹林帯を登ったが、今年は沢沿いをずっと歩いていけた。ここから登山道を外れて右手の樹林帯を上がるのだが、山下とはぐれた。大声で叫んで探すと自分よりずっと上にいた。結局僕のほうが遅れてしまった、無念。この日は下界は雲海に覆われていたが、時間が経つにつれ山は快晴となり、日中は風がなくて暑かった。ほかに人はいなくて貸切状態だった。これから先は、正確でない部分もあるかと思います。
快晴の下部岩壁
1P目、取付きで迷ったがDガリーより5mほど右の凹角で正解。残置もそれなりにあった(気がする)。そこまで悪くはない。ぼろそうなハングの下の木の生えた終了点でギアをもらって、まさかのカム回収忘れ。山下に聞くと、えーあれ回収するんですか!と。殺意を押し殺して、懸垂し回収して登り返した。自分でも初めての経験だった。
1P目終了点でビレイする山下
2P目、左へ草付を登ってバンドをトラバース。引っかかったのか、ロープがすごく重かった。ムンターでビレイしたが、山下が落ちた。ビックリしたが大丈夫。このへんは、Dガリーを2P登ったあたりでそっちから行けば楽だった。
3P目、ピンが少ない。つるりとしたスラブを、登りやすそうな左のほうのピンへ向かって登っていくものの、ピンがなくて怖いので打ち足した。もしかしたらラインが違っていたのかもしれない。そこから右上するが、つるっとした岩を乗り越えるところでまたピンを打った。浅打ちだったからタイオフ。フォローにハンマーは持たせてないので、最初から残置だ。恐ろしかったので叫んでいたと思う。山下も叫びながら越えてきた。叫ぶクライマーを誕生させてしまった。
3P目岩を乗り越えるところ
4P目、X+のフェース。だが、ピンがいっぱいあるので安心して登れる。3P目の方が悪かった。ああ、ラインはここであってるんだなという感じ。ぼろぼろのバンドにあがって、ハングの下でビレイ。
核心の上あたり
5P目、バンドを左トラバースして、右に戻ってハングの上に出る。バンドはぼろぼろで、足元が崩れ大量の落石を起こしてしまった。下に人がいなくてよかった。逆に、Dガリーにいて先行パーティがピラミッドフェースに取り付いていたら気をつけたほうがいい。終了点をナッツで補強したりしながらビレイ。
ここからこのルートの核心が始まるが、記憶が曖昧だ。6P目、ハイマツにタイオフなどしつつ逆相のフェースの中のクラックを登る。残置はそれなりにあった気がする。ライン取りが下手だった。
7P目、傾斜70度くらいの凹角ぞいのクラック。岩は磨かれてツルツルでホールドに乏しく、クラックも所々傾斜がある。最初はフリーで挑んだが、荷物の重さ、疲労、手持ちのカムだと結構ランナウトすること、ビレイヤーを考慮してカムでエイドすることにした。しかも出口では結構傾斜がある。山下には事前に下界で教えたように、ユマーリングしてもらい、苦労していたがなんとか上がってきた。
ユマーリングする山下
このクラックが最終ピッチX+の垂直のコーナークラックと思ってしまった。もうすっかり終わった気分だった。それより上は傾斜が落ちてピンが少なかったし、右にトラバースしたら第4尾根に合流しそうだったからだ。右に行ってピッチを切ると、樹林帯で4尾根は見えなく、上のカンテ沿いにピンが続いている。迷ったが上に行くことにし、被り気味のカンテを力を振り絞って登っていくと1Pで傾斜が落ち、なんと4尾根の取付きに着いた。つまり、ずいぶん下でトラバースしてしまったという事だ。
昼間はずっと晴れていたが、次第にガスに包まれ寒くなってきた。この日はここでビバークすることにした。初めてのシュラカバビバークで、かなり着こんでも夜中は風が吹きつけて寒かった。夜はまた星が綺麗だった。
続く…【青木】
2009年08月18日
赤石沢 即報告
14日の前夜発から、17日まで、憧れの南アルプス大井川支流赤石沢をヘイキとモリシの二人で遡行して来ました。
畑薙ダムから取り付きまでの、18キロの林道歩きはつらい。
沢に付いて;
下部はやさしい。全て直登できた。やさしさの原因は、水量を抑える北沢出会い付近の醜い堰堤である。
堰堤より少し先に行ったところは、よいビバークサイトがたくさんある。ただ、あまりにもいいから、多くの人が泊まって薪狩を苦労した。
門の滝は以外と楽、その上の大岩の滝のほうが困難。シャワークライミングで滝をくぐって登れちゃった!
大ゴルジュの巻き道が、使われすぎて削られてとても悪い。私たちはロープを出した。トラバースする前に出すべきかもしれない。
沢を抜けた百間洞山の家に、OBの中岡さんが働いていた!まったくの偶然でびっくりした。いろいろお世話になった。スタッフがみんなすごく親切だった。ありがとう。
・詳しい報告は、またモリシが書きます・
heiki
畑薙ダムから取り付きまでの、18キロの林道歩きはつらい。
沢に付いて;
下部はやさしい。全て直登できた。やさしさの原因は、水量を抑える北沢出会い付近の醜い堰堤である。
堰堤より少し先に行ったところは、よいビバークサイトがたくさんある。ただ、あまりにもいいから、多くの人が泊まって薪狩を苦労した。
門の滝は以外と楽、その上の大岩の滝のほうが困難。シャワークライミングで滝をくぐって登れちゃった!
大ゴルジュの巻き道が、使われすぎて削られてとても悪い。私たちはロープを出した。トラバースする前に出すべきかもしれない。
沢を抜けた百間洞山の家に、OBの中岡さんが働いていた!まったくの偶然でびっくりした。いろいろお世話になった。スタッフがみんなすごく親切だった。ありがとう。
・詳しい報告は、またモリシが書きます・
heiki
2009年08月13日
北岳・下山報告
2009年08月06日
8月10日〜12日 北岳バットレス
メンバー;青木(4年)、山口(2年)、山下(1年)
日程;
10日 磐田1:30=芦安5:10=6:11広河原=白根御池BC8:40=下部岩壁取付10:10−ピラミッドフェース13:40−終了点15:40−山頂16:00−17:30BC
11日 BC3:30−取付5:00−下部フランケ9:00−Dガリー奥壁13:00−山頂13:30−15:00BC
12日 BC3:00−取付4:30−第4尾根8:00−中央稜ノーマルルート11:30−山頂11:40−14:00BC撤収14:30−16:30広河原17:00=18:03芦安=静岡21:00=浜松22:00
最終下山時刻;13日 21:00
装備
【共同】ダブルロープ(2)、カラビナ(15)、スリング(10)、ヌンチャク(3)、カム(4)、ナッツ(4)、ナッツキー、ハーケン(5)、テント、ツェルト、銀マット、コッヘル、ストーブ、ガス缶(大1小1)、ウェス、おぼん、医薬品、天気図、ラジオ、固形燃料、ライター
【個人】ザック、サブザック(30L)、個マット、シラフ、シラフカバー、武器、ペーパー、地図、コンパス、水筒2L、ヘッテン、替え電池、ナイフ、筆記具、時計、身分証、非常食1日分、レーション3日分、米2合
ハーネス、クライミングシューズ、ヘルメット、環付き(1)、エイト環、ATC、スリング(2)、運動靴、カッパ、防寒着、着替え、(バイル、軽アイゼン)
ピラミッドフェースが結構悪そうですね。どこだかよくわかんないし。今回は、長時間行動に耐える体力・精神力をつけるのが目標です。頑張って登ってきたいと思います。(青木)
日程;
10日 磐田1:30=芦安5:10=6:11広河原=白根御池BC8:40=下部岩壁取付10:10−ピラミッドフェース13:40−終了点15:40−山頂16:00−17:30BC
11日 BC3:30−取付5:00−下部フランケ9:00−Dガリー奥壁13:00−山頂13:30−15:00BC
12日 BC3:00−取付4:30−第4尾根8:00−中央稜ノーマルルート11:30−山頂11:40−14:00BC撤収14:30−16:30広河原17:00=18:03芦安=静岡21:00=浜松22:00
最終下山時刻;13日 21:00
装備
【共同】ダブルロープ(2)、カラビナ(15)、スリング(10)、ヌンチャク(3)、カム(4)、ナッツ(4)、ナッツキー、ハーケン(5)、テント、ツェルト、銀マット、コッヘル、ストーブ、ガス缶(大1小1)、ウェス、おぼん、医薬品、天気図、ラジオ、固形燃料、ライター
【個人】ザック、サブザック(30L)、個マット、シラフ、シラフカバー、武器、ペーパー、地図、コンパス、水筒2L、ヘッテン、替え電池、ナイフ、筆記具、時計、身分証、非常食1日分、レーション3日分、米2合
ハーネス、クライミングシューズ、ヘルメット、環付き(1)、エイト環、ATC、スリング(2)、運動靴、カッパ、防寒着、着替え、(バイル、軽アイゼン)
ピラミッドフェースが結構悪そうですね。どこだかよくわかんないし。今回は、長時間行動に耐える体力・精神力をつけるのが目標です。頑張って登ってきたいと思います。(青木)