メンバー(左から)山口、小田切、青木
先週末、大人数で八ヶ岳に行ってきた。北稜組と北西稜組に分かれることにして、土曜日にアプローチの途中でこのメンバーで先行して取り付きに向かうものの、道が分からず引き返した。その日は行者小屋でもひどい吹雪で、行かなくてよかった。
翌朝、支度が遅くてアプローチするころには明るかったおかげで、トレースはばっちり。前に4パーティ位いて、最後尾だった。赤布がたくさんある登山道の分岐から、右に行って沢を渡り、ずっとトラバースして細い尾根に乗っかったら真っ直ぐ樹林帯を登る。樹林限界を超えると、細いU級のリッジが100m。先行は右の樹林帯をラッセルしていたが、ここはリッジ通しにいった。上部岩壁の20mほど下のステンレスハンガー1本でビレイ。
岩の基部で順番待ちをして、右にトラバースしてV級の凹角。ピンが少なく、ホールドを掘り起こしながらのクライミングでグレード以上に悪い。慣れていないこともあると思うが、ランナウトしてアイゼンで微妙なバランスは怖い。指が冷たかった。上部の垂壁の下までロープぎりぎり。


先行パーティはトポにない左側をトラバースして行った。どうするか迷うが、右のW級の凹角に行くことにした。ハーケンは沢山あるが、抜けそうだ。何より傾斜が強い。躊躇なくA0するも、途中のステンレスハンガーで敢え無くテンション。そこから真ん中にクラックが走っていて、キャメロットの2番がきまりそうだが、あいにく持ってない。クラックにピッケルを叩きこみ、手・足をジャミングして左のスラブに乗り込む。恐ろしい。
上部は傾斜の落ちたリッジとなり、左側から上がってきた先行パーティとリングボルトでビレイ。簡単そうと思った左側も最後が結構急だ。そこから雪面を登り、岩の右を行くとピークに出て、左に行くと阿弥陀岳の頂上だ。そこからコルへと下って、登山道を降りる。樹林帯を下って小屋に戻ったときには暗くなり、美濃戸口に下りたのは8時半くらいだった。
八ヶ岳はアプローチがよく、体力的にはまあまあだったが、風が強く寒いなかで雪を払いながらのクライミング・アイゼンでのバランシーなクライミングは疲れた。まだまだクライミングが下手だ。もっと上手く登れるようになりたい。

【青木賢崇】
風が強かったにしても、天気いいね・・
今週もまた八ヶ岳で今度はアイスの予定です。