2009年12月30日

山の食料科学:褐色脂肪

バターなど脂肪類は、冬期長期滞在に効率がよく、体が暖まるいい食料だ、という結論が。。

最新の研究、例えばここここでは、
「brown adipose tissue」=「brown fat」、日本語で「褐色脂肪」が大人の人間にも存在し、その量が寒さによって増えるんじゃないかという結果が出ている。

褐色脂肪は一般的に乳児・幼児の体内に大量に存在し、高脂率な母乳の脂肪を熱量に直変換できる脂肪組織である。幼い哺乳類の体温を保つのに不可欠な機関であることは言うまでもない。

現在使われている医学の教科書にも、大人のヒトには褐色脂肪がないと書いてあるが、普通の人間にも喉あたりには少量にあり、しかも寒い環境に生活する人間には比較的に多い、ということが最近の研究で少しずつ分かりつつある。

つまり、冬山など寒い環境で滞在すると、自然的な細胞分裂によって褐色脂肪が増え、あぶらをとれば体温が保てる、ということになる。

いつあぶらをとるべきかについて、科学的な結果が出ていない。もちろん、炭水化物をなしにして脂肪だけで行く訳にはいけない。特に糖類が脂肪類よりずっと早く変換できるからだ。

しかし直感的には、朝ごはん、レーションに今より多めに入れるべきじゃないかと考える。後者はナッツ類、チーズを追加する;だが朝飯にピーナッツバター、マヨネーズはピンと来ない・・美味しいレシピ−を持っている人、いないかね?

posted by sangakubu at 10:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記

2009年12月22日

山行計画 前穂北尾根から明神主稜

期間;12月26日〜1月5日
メンバー;青木、森下、小田切、峯尾

行程;26日 磐田6:51=東静岡8:00=13:34松本13:50=15:05釜トン−19:00徳沢
27日 −慶応尾根−8峰付近
28日 −5・6コル
29日 −3・4コル
30日 −山頂直下または明神岳手前コル
31日 −2726ピーク付近
1日 −南西尾根−下山

2,3,4,5日 予備日

*ペミカンは各自1つ。今までの分量はバターが多すぎるから半分でいい。

*メインザックを背負って岩場を登るので、各自なるべく軽量化すること。パーティのスピードを左右する

*寒さがかなり厳しい。下半身が寒いのでアンダーを重ね着する。目出棒、ゴーグル必須。インナー手袋は3つ。予備靴下必須。着るものはちゃんと持っていく。

**今回は必ず登りたい。そのための予備日もとった。北尾根は岩場こそ比較的簡単だが、寒さ、風が強く厳しい。ロープを出せない所では滑落は許されない。北尾根は偵察しているが、明神は未知だ。今の実力からして大きな試練になるだろう。各自、気合を入れて望んでほしい。みんなで登りきろう!この山を乗り越えて、自分たちがどう変わるか。今から楽しみだ!

posted by sangakubu at 12:07| Comment(1) | TrackBack(0) | 山行

2009年12月14日

即報告 12月12〜13日 八ヶ岳・中山尾根

メンバー;青木、佐々木、峯尾

2週連続で八ヶ岳に行ってきた。
土曜日は僕が寝坊して、美濃戸口に12時に到着。赤岳鉱泉には3時を過ぎていて、アイスは断念。今年は暖かくて氷結状態が悪く、アイスキャンディの氷も薄い。ジョウゴ沢を見に行ったが、F1は轟々と水が流れていた。上の様子を見に行った人にF2も駄目で、さらに上部なら何とかできる、という話を聞いた。滝が駄目でキャンディに人が集中して、ロープを張る場所がないくらいだった。

翌日、テントをたたんで暗いうちに出発。ちょっと行き違いがあって峯尾とはぐれた。独断先行はいけない。中山乗越までは、すぐ。トレースがあるかと思ったが、全く無くて適当にルートファインディングしながらラッセルを1時間する。2人が頑張ってくれた。

下部岩壁の下のリッジで準備をして取り付く。1P目は正面のステンレスハンガーにヌンチャクをかけて、悪い右トラバースをして左上する凹角に入り、テラスでビレー。2P目、そこから左にトラバースして草付きを登る。草付きにピッケルが良く刺さるものの、スタンスが乏しく1歩思い切りが要るが、ボルトがあるので安心できる。そこから雪壁を登って木でビレー。
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そこから潅木のまばらのリッジをしばらくコンテするも、上部は急で、しかもビレーアンカーが作れず、僕は確保なしで登り、木でビレー。上部岩壁の取り付きとなる。ここで後続パーティに抜かれ、その人たちは上部岩壁の正面を登っていった。僕らは休憩をして、トポどおりに右の凹角から行く。支点はいいが、下部はアイゼンで小さなスタンスに立ってバランスを取りながら、雪の乗ったホールドを掘りながら、またはピックの引っ掛けの登りで、悪い。中間で休むことができて、上部のかぶった核心になるが、雪も付いてなく、ハーケンも多いのでそこまで怖くない。乗越すと、快適な草付き。リッジ上の安定したポイントでビレー。

そこから、もろいリッジとなり、プロテクションが少ない。雪の乗ったもろい岩で緊張した。ピナクルは左の草付きから巻いて、トサカのピーク手前のリッジ上のボルトまで登ろうとしたが、ロープが重く、長さもぎりぎり足りなく(しかも体勢が安定せず)で苦労した。手前で切ったほうがいい。

そこから登山道へと右にトラバースして終了。地蔵尾根を下り、小屋に戻り、アイスをやるか悩むが、帰りの路面状況が心配で早々に帰った。
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午前中は無風で暖かく、昼ころから風が出てきて寒かった。登攀時間は休憩入れて6時間ほど。僕のリードのできはまあまあだった。それというのも4月に一度登っているからで、ルート概念、ビレイ支点の位置は完全に把握していたので、あとは雪が付いた状態でいかに登るかということだけであった。しかし、核心のW級よりも、雪が乗ってホールドの分かりづらいV級の方が難しかったりする。
今回、特に上部の草付きはプロテクションがとれず、怖い思いをした。

潅木、草付き帯を交え、岩と岩をつなぐ中山尾根は、ラッセル、登攀、コンテなど様々な要素があり、そうしたロープワークは北尾根のいい練習になった。北尾根はもっと雪が付いて、はるかに荷物が重く、気象条件が厳しい。これからしっかりと準備をしていかなければならない。

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2009年12月07日

即報告12月5・6日 八ヶ岳阿弥陀岳北西稜組

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メンバー(左から)山口、小田切、青木

先週末、大人数で八ヶ岳に行ってきた。北稜組と北西稜組に分かれることにして、土曜日にアプローチの途中でこのメンバーで先行して取り付きに向かうものの、道が分からず引き返した。その日は行者小屋でもひどい吹雪で、行かなくてよかった。

翌朝、支度が遅くてアプローチするころには明るかったおかげで、トレースはばっちり。前に4パーティ位いて、最後尾だった。赤布がたくさんある登山道の分岐から、右に行って沢を渡り、ずっとトラバースして細い尾根に乗っかったら真っ直ぐ樹林帯を登る。樹林限界を超えると、細いU級のリッジが100m。先行は右の樹林帯をラッセルしていたが、ここはリッジ通しにいった。上部岩壁の20mほど下のステンレスハンガー1本でビレイ。

岩の基部で順番待ちをして、右にトラバースしてV級の凹角。ピンが少なく、ホールドを掘り起こしながらのクライミングでグレード以上に悪い。慣れていないこともあると思うが、ランナウトしてアイゼンで微妙なバランスは怖い。指が冷たかった。上部の垂壁の下までロープぎりぎり。
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先行パーティはトポにない左側をトラバースして行った。どうするか迷うが、右のW級の凹角に行くことにした。ハーケンは沢山あるが、抜けそうだ。何より傾斜が強い。躊躇なくA0するも、途中のステンレスハンガーで敢え無くテンション。そこから真ん中にクラックが走っていて、キャメロットの2番がきまりそうだが、あいにく持ってない。クラックにピッケルを叩きこみ、手・足をジャミングして左のスラブに乗り込む。恐ろしい。

上部は傾斜の落ちたリッジとなり、左側から上がってきた先行パーティとリングボルトでビレイ。簡単そうと思った左側も最後が結構急だ。そこから雪面を登り、岩の右を行くとピークに出て、左に行くと阿弥陀岳の頂上だ。そこからコルへと下って、登山道を降りる。樹林帯を下って小屋に戻ったときには暗くなり、美濃戸口に下りたのは8時半くらいだった。

八ヶ岳はアプローチがよく、体力的にはまあまあだったが、風が強く寒いなかで雪を払いながらのクライミング・アイゼンでのバランシーなクライミングは疲れた。まだまだクライミングが下手だ。もっと上手く登れるようになりたい。
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【青木賢崇】
posted by sangakubu at 11:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 山行