2009年11月30日
即報告・北岳 11月28・29日
行程; 夜叉神〜池山吊尾根〜山頂
メンバー; 青木、森下
先週末に北岳に行ってきたので、とりあえず簡単に報告します。
計画ではバットレスを登る予定でしたが、全然時間が足りなくて山頂に行っただけでした。ラッセルはくるぶし程度、樹林帯では膝くらい。天気は初日、快晴。2日目、風が強く八本歯を越えると風雪。池山吊尾根は長く、2日とも12時間行動で体力的に厳かったです。
さらに、夜叉神トンネルは昼間は人も通れないので注意。僕らは峠まで迂回して大変でした。
山頂にて
【青木賢崇】
2009年11月24日
クライミング@Gunks 11月22日
アメリカに来てから1ヶ月・・
そしてまったくクライミングしていなかった自分が情けなくなり、土曜日にMIT山岳部(正確にアウトドア部)に短期入部し、早速日曜日にShawangunkに行ってきた。
一緒に登った人が初心者だったし、怪しい借り物NP(小さめのフレンズ1セット、ナッツ1セット)で今回はLimelight 5.7(5.8) OS, Trusty Rifle 1P 5.9(5.10b) TR, Sixish 1P 5.4+(5.7) OSの会計でした。
印象として、エリアの花崗岩の質はすばらしい。ヨセミテのスムーズなフェースより、角・棚が多い感じ。あちらこちら小さいクラック(横クラックも多い)があって、NPはこれらで取る。日本のルートと比べると、かなりランナウトするけど、ルートのポイントになるハング越えのところはハングの下に横クラックがあってプロテクションが取れる。なかなか面白い。
日本から、これらだけ目指していくべきかというと、そうでもないと思うけど、アメリカの東海岸を廻る場合はいくべきだろう。一週間くらいは軽くいられる。
ただし、キャンピングはただだが、クライミングするには一日15ドルのデイパスが必要(長期だとちょっと安くなる)。そして週末はニューヨーク等からのクライマーで混んでいる。
また行ってみたい。High Exposureとかが面白そう
http://www.climbing.com/exclusive/classicclimbs/highexposure/
--heiki
そしてまったくクライミングしていなかった自分が情けなくなり、土曜日にMIT山岳部(正確にアウトドア部)に短期入部し、早速日曜日にShawangunkに行ってきた。
一緒に登った人が初心者だったし、怪しい借り物NP(小さめのフレンズ1セット、ナッツ1セット)で今回はLimelight 5.7(5.8) OS, Trusty Rifle 1P 5.9(5.10b) TR, Sixish 1P 5.4+(5.7) OSの会計でした。
印象として、エリアの花崗岩の質はすばらしい。ヨセミテのスムーズなフェースより、角・棚が多い感じ。あちらこちら小さいクラック(横クラックも多い)があって、NPはこれらで取る。日本のルートと比べると、かなりランナウトするけど、ルートのポイントになるハング越えのところはハングの下に横クラックがあってプロテクションが取れる。なかなか面白い。
日本から、これらだけ目指していくべきかというと、そうでもないと思うけど、アメリカの東海岸を廻る場合はいくべきだろう。一週間くらいは軽くいられる。
ただし、キャンピングはただだが、クライミングするには一日15ドルのデイパスが必要(長期だとちょっと安くなる)。そして週末はニューヨーク等からのクライマーで混んでいる。
また行ってみたい。High Exposureとかが面白そう
http://www.climbing.com/exclusive/classicclimbs/highexposure/
--heiki
2009年11月10日
前穂北尾根・偵察山行
期間;11月6〜8日
メンバー;青木、森下
去年敗退していて、今年も登る予定の前穂北尾根に偵察に行ってきた。記憶の整理のためにもブログを書きますが、漏れていることがあったらコメントください。
6日、前日の部会の後、停めた車の周りで寝て、運転を交代しながら沢渡へ。上高地は木々も葉を落とし寂しい感じだったが、散策する観光客もいた。
日差しは暖かいが、日陰に入ると寒い。暗くなる頃涸沢に着いた。夜は満天の星空で、うっすらと雪をまとった穂高連峰が月明かりに浮かび上がって美しく、初冬の涸沢は時が止まったかの様に静かだった。
7日、朝2時起床して3時半出発。5・6コルを目指しガレ場を歩いていくと、ジグザクの踏み跡がありそれを辿り、結構高度をかせぐ。ここで日が昇る。去年敗退した場所だ。
X峰は稜線通しに登っていく感じで難しくなかった気がする。W峰は大きく存在感があり、本格的な登りになる。最初左に寄り過ぎたが、右から行くと簡単だった。最後に、左の雪壁を登って頂上に出た。アイゼンをしてなかったのでちょっと怖かった。アイゼンをつけてコルに下る。
V峰はコルからロープを出したが、しばらく登ると確保支点がありロープは要らなかった。そこから上に登ると、ホールドのとぼしい凹角で難しく僕はフォローで落ちた。リードもA0で越えたらしい。ヌンチャクを掴んで、雪の付いた遠いホールドにピックを引っ掛け、おそるおそる引きあがる感じで恐ろしい。冬にリードは不安だ。
その上のチムニーは左からルンゼを登り、その上の小さな岩も悪くてA0で乗り越えてテラスでビレイ。さらに傾斜のある凹角を登って適当にピッチを切り、後はランナーを取りながら、コンテして頂上へ(多分)。休憩して細くなったリッジを1ピッチでU峰の頂上へ。易しくなったが高度感が出てきて、ロープが欲しかった。細いU峰をトラバースして、懸垂点へ。ロープが引っかかって引くのに苦労した。セットする位置に注意。
本峰への登りは1箇所トラバースで悪い部分があるが、慎重にコンテで行くと、山頂に飛び出した。上高地が見えて電波があった。明神へは道標を左に行くのを確認する。
相変わらず快晴だが、ここまで時間がかかり、当初この日のうちに下山予定だったので、明神は行かずに岳沢の登山道をを下ることにした。大変なのはここからだった。登山道は急で歩きづらく、飲み水もなくなってきて苦しくなってきた。さらに、岳沢ヒュッテあたりで暗くなる。森下に置いてかれた僕が、登山道が分からずガレた岳沢に入ってしまった。そのまま行けばいつかは着くことは分かっていたが、いかんせん登山道が分からず、歩きづらく永遠にも思われる下りと喉の渇きに心が折れそうになった。あたりは暗くなり、最終的にヤブ漕ぎになり、ほとんど遭難者のような状態で、やっとの思いで登山道に合流し、上高地に下りた。ホントに遭難するかとおもったし、自分の経験の中でもかなりきつかった。
そのあと、森下を探して戻ったりもしたが、最終的に合流でき、帰ることもできないので、そのへんでシュラフを広げて寝た。
翌朝食べたカツ丼は本当においしかった。始発のバスに乗って沢渡で風呂に入って帰った。
(青木)
メンバー;青木、森下
去年敗退していて、今年も登る予定の前穂北尾根に偵察に行ってきた。記憶の整理のためにもブログを書きますが、漏れていることがあったらコメントください。
6日、前日の部会の後、停めた車の周りで寝て、運転を交代しながら沢渡へ。上高地は木々も葉を落とし寂しい感じだったが、散策する観光客もいた。
日差しは暖かいが、日陰に入ると寒い。暗くなる頃涸沢に着いた。夜は満天の星空で、うっすらと雪をまとった穂高連峰が月明かりに浮かび上がって美しく、初冬の涸沢は時が止まったかの様に静かだった。
7日、朝2時起床して3時半出発。5・6コルを目指しガレ場を歩いていくと、ジグザクの踏み跡がありそれを辿り、結構高度をかせぐ。ここで日が昇る。去年敗退した場所だ。
X峰は稜線通しに登っていく感じで難しくなかった気がする。W峰は大きく存在感があり、本格的な登りになる。最初左に寄り過ぎたが、右から行くと簡単だった。最後に、左の雪壁を登って頂上に出た。アイゼンをしてなかったのでちょっと怖かった。アイゼンをつけてコルに下る。
V峰はコルからロープを出したが、しばらく登ると確保支点がありロープは要らなかった。そこから上に登ると、ホールドのとぼしい凹角で難しく僕はフォローで落ちた。リードもA0で越えたらしい。ヌンチャクを掴んで、雪の付いた遠いホールドにピックを引っ掛け、おそるおそる引きあがる感じで恐ろしい。冬にリードは不安だ。
その上のチムニーは左からルンゼを登り、その上の小さな岩も悪くてA0で乗り越えてテラスでビレイ。さらに傾斜のある凹角を登って適当にピッチを切り、後はランナーを取りながら、コンテして頂上へ(多分)。休憩して細くなったリッジを1ピッチでU峰の頂上へ。易しくなったが高度感が出てきて、ロープが欲しかった。細いU峰をトラバースして、懸垂点へ。ロープが引っかかって引くのに苦労した。セットする位置に注意。
本峰への登りは1箇所トラバースで悪い部分があるが、慎重にコンテで行くと、山頂に飛び出した。上高地が見えて電波があった。明神へは道標を左に行くのを確認する。
相変わらず快晴だが、ここまで時間がかかり、当初この日のうちに下山予定だったので、明神は行かずに岳沢の登山道をを下ることにした。大変なのはここからだった。登山道は急で歩きづらく、飲み水もなくなってきて苦しくなってきた。さらに、岳沢ヒュッテあたりで暗くなる。森下に置いてかれた僕が、登山道が分からずガレた岳沢に入ってしまった。そのまま行けばいつかは着くことは分かっていたが、いかんせん登山道が分からず、歩きづらく永遠にも思われる下りと喉の渇きに心が折れそうになった。あたりは暗くなり、最終的にヤブ漕ぎになり、ほとんど遭難者のような状態で、やっとの思いで登山道に合流し、上高地に下りた。ホントに遭難するかとおもったし、自分の経験の中でもかなりきつかった。
そのあと、森下を探して戻ったりもしたが、最終的に合流でき、帰ることもできないので、そのへんでシュラフを広げて寝た。
翌朝食べたカツ丼は本当においしかった。始発のバスに乗って沢渡で風呂に入って帰った。
(青木)